博士課程学生が教員免許を取得すべき理由
博士課程学生が教員免許を取得するメリットは主に次の3つです。
① 博士卒業後の就職先を確保することができる
② 教員免許取得を通して様々なスキルを身につけることができる
③ 博士課程在学時に非常勤講師として勤務できる
私は学部時代に教員免許を取得し、さらに2年間の修士課程を修了したので
現在は専修免許を所持しています。
ここでは自分の出身学部である理学部のことを中心に説明していきます。
まず、理学部で取得できる教員免許には次のようなものがあります。
・中学校教諭一種免許状 (数学・理科)
・高等学校教諭一種免許状 (数学・理科)
私が取得したのは、中学校理科と高校理科の教員免許です。
学部時代は将来役に立てばいいなという漠然とした考えで教員免許を取得しましたが、今考えると取得しておいて本当に良かったと思います。
それでは、それぞれのメリットについて解説していきます。
① 卒業後の就職先を確保することができる
生物系博士課程を修了すると、研究者として大学に残るか、
民間企業に就職するかの大きな決断に迫られます。
しかし、研究者としてのポストは非常に少なく、
大学に残って研究活動を続けられるのは限られた人のみです。
そのポストを目指して一生懸命努力することはもちろんなのですが、
人生何が起こるかわかりませんよね。
② 教員免許取得を通して様々なスキルを身につけることができる
教員免許を取得するためには、大学が指定する教職課程を履修しなければなりません。教職課程の単位を取得すると、その集大成として約4週間の教育実習に参加します。私は母校の高校で理科教員として教育実習を行いました。
教育実習では理科の科目 (物理・化学・生物・地学) のどれを担当するか希望を出すことができ、その科目に応じた指導教員とともに実習を進めていきます。
③ 博士課程在学時に非常勤講師として勤務できる
博士課程学生にとって生活費を確保することは最も大きな課題だと言えます。
アルバイトで生活費をまかないたいけれど、シフトに入ってお金を稼ぐ時間も無い・・・
まとめ
最後になりますが、博士課程学生が教員免許を取得するメリットは主に次の3つです。
① 博士卒業後の就職先を確保することができる
② 教員免許取得を通して様々なスキルを身につけることができる
③ 博士課程在学時に非常勤講師として勤務できる
もし皆さんが、博士課程に進学することを考えているのであれば、
学部生のうちに教員免許を取得していることをおすすめします。
読んでいただきありがとうございました。